平成28年12月12日(月)に開催された、県土整備・警察常任委員会(平成28年11月定例県議会 )にて以下の内容で質問を行いました。
1.所有者不明の土地への対応について
2.嬉野市内の道路整備について
3.塩田川における水辺空間の創出について
4.交通事故抑止対策の推進状況について
5.大量退職・大量採用に伴う警察力の強化について
うち、質問内容の一部を抜粋してご報告させていただきます。
5.大量退職・大量採用に伴う警察力の強化について
団塊の世代の大量退職の始まりから10年近くが経過をいたしました。現在も引き続き大量退職、大量採用の傾向が続いておりますが、県警察においても、組織内の若返りが急速に進んでいると聞いております。
県民から負託を受けた県警察がその職責をしっかりと果たしていくためには、業務の合理化を進めることはもとより、ベテラン警察官が有する豊富な知識や技術、経験等を若手警察官に引継ぎ、若手警察官の現場執行力の底上げを図っていることが必要不可欠だと考えております。高い志を持って警察官を目指した若手警察官が、自信をもって職務執行ができるように、若手警察官の早期戦力化を図っていることは、県警察の喫緊の課題ではないかと思っています。
※以下、質問と答弁の内容(読みやすいように一部省略しています。)
(質問)県警察における若手警察官の割合をお尋ねします。
(松吉警務課長)
平成28年4月1日現在の警察官数は1703人でありますが、そのうち、30歳未満の警察官数は515人でありまして、全体の30パーセントを占めております。
また、勤務年数でみますと、採用後、5年未満の警察官が全体の22%を占め、採用後10年未満の警察官が全体の約41%を占めている状況です。(質問)佐賀県警の若手警察官の早期戦力化のための具体的な取り組みについて教えてください。
(松吉警務課長)
ベテラン警察官の知識や技能等を若手警察官に伝える伝承教養、現場を想定した実戦的総合訓練、柔道、剣道などの術科訓練を積極的に実施して継続的に若手警察官の早期戦力化を図っているところです。
また、平成23年度から警察本部警務課に人材育成室を設置して、体制を整備した上で、その組織的な取り組みを強化しているところです。
更に、各分野の幹部、あるいは経験豊富なベテラン職員を講師に迎え、若手警察官に教養を行う肥前弘道館と称する学習会を開催するなどしており、こうした職務執行に関する知識や技能等を若手警察官に余すところなく伝える伝承教養というものを行っています。
また、現場経験の少ない若手警察官に対しては、刻々と変化する事件現場を想定し、職務質問の技術や一連の逮捕手続きなどを習得させるためのロールプレイング方式の実戦的総合訓練を繰り返し実施し、若手警察官の実務能力の向上を図っています。
加えて、警察官としての誇りや使命感を醸成するために、自らの危険を省みず住民を守ろうとした数多くの警察官の存在を紹介するなど、若手警察官に対する職務倫理教養にも積極的に取り組んでいます。(質問)県民の期待と信頼、県民の安心・安全に応える強い警察、佐賀県警をぜひ築いていただきたいという期待をしています。逢坂警察本部長の所感をお願いします。
(逢坂警察本部長)
ご指摘の通り、交通の問題を初めとして、今、県警察は沢山の課題を抱えております。
大量退職に伴う問題。答弁の通り沢山の様々な取り組みをしています。でも、やはりその大前提として、一人一人の警察官が県民の信頼を得るということが最も重要なことかと思っています。今後、職務倫理教養、誇りと使命感の醸成、あるいは厳正な規律の保持といった職務倫理教養をしっかりやっていなかければいけないと思っています。
それに当たっては、私を初め幹部がみずから襟を正して部下に範を示して、しっかりした取り組みを進めていくことで、県民の期待と信頼に応える力強い警察ということで、県民の安全・安心の確保になお一層努力してまいりたいと思っております。