佐賀への誇りを未来に向けたエネルギーにしたいとの想いで開催した「肥前さが幕末維新博博覧会」は県内16の会場を中心に、来場者数は目標の100万人を遥かに上回る224万人に達しました。心から感謝申し上げます。

平成31年2月定例県議会が閉会いたしました。当初予算の審議であり、本年度の予算総額は一般会計約4,513億5,800万円、特別会計約1,909億200万円となりました。

提案事項などについて知事からは、佐賀県をさらに良くしていくために、現場の声に寄り添った県政を推し進めていくと共に、「様々な地域や分野で輝いている人がいる」、「素晴らしい企業がある」、「本物の地域資源がある」ことを強く認識し、これからも「佐賀が持つ価値に光を当てること」、「人を大切に世界に誇れる佐賀づくり」をさらに前に進めていく旨の決意が示されました。また県政については「山を大切にする」「交流を生み出す」「志を育む」という3点について強い思いが披歴されました。当面の諸課題への対処方針については、佐賀空港の自衛隊使用要請・原子力発電・有明海の再生・九州新幹線西九州ルート・TPP(環太平洋パートナーシップ)協定及び日EU経済連携協定・国民スポーツ大会・全国障がい者スポーツ大会などでした。最近の県政の主な動きについては、九州佐賀国際空港・日本のトップブランドを目指す「いちごさん」のブランドのイメージの定着を目指しています。

提案事項では、維新博に続いて全国高等学校総合文化祭「2019さが総文」の開催や九州新幹線西九州ルートの開業(2022)・国民スポーツ大会・障がい者スポーツ大会(2023)の開催など飛躍の好機を佐賀県の発展に繋げていきます。

予算当初の主な内容では、全国初の取り組みとして子宮頸がんの罹患の高い30歳から44歳までの県内女性のウイルス検査費用を無料にし、早期発見を促すことになります。

また、地域経済の担い手として活躍できる社会を創出し、若者の県外流出に歯止めをかけるため、高校生の県内就職の促進に力を入れる。農林水産業の取り組みでは、所得の向上が期待される園芸農業の振興を図り「稼げる農業」の実現をはかり、新規就農や生産規模の拡大に向けたハウスの整備、農業機械の導入などを支援。また、キャベツなどの露地野菜の新たな産地づくりを推進し、629億円であった本県園芸農業の産出額を約10年で888億円へ拡大することを目指し、市町やJAとも連携し「さが園芸888(はちはちはち)運動」として展開します。

「さがの元気な中山間地域づくり対策」では園芸ハウスや肥育素牛の生産施設の整備、省力化のための機械の導入、林業の下草刈り作業に補助率のかさ上げを行います。

以上、県政の主な課題・施策についてご報告申し上げます。

今年度も県民・市民の皆様とともに豊かで住みやすい佐賀県を築いていくため、現場の声を大事に大切に様々な課題に正面から取り組んでまいります。

佐賀県議会議員 石井秀夫