令和6年度予算を審議する2月定例県議会が閉会いたしました。
知事提案事項説明要旨などについてご報告します。

元日に発生した令和6年能登半島地震で犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表しご冥福をお祈りし、被災された皆様に心からお悔やみとお見舞い申し上げます。被災者の皆様が1日も早く平穏な日々を迎えられますよう支援を続けていきましょう。

当面の諸課題への対処方針ではまず佐賀空港の自衛隊使用要請について、駐屯地の整備については1月29日、県から佐賀市・JAさが・有明海漁協に対して公害防止協定に基づく空港施設の増設等に関する事前協議を行いました。この協議を経て、県は2月9日に空港施設内の土地の使用を許可し、防衛省は10日から駐屯地と滑走路をつなぐ接続誘導路の工事に着手いたしました。また排水路について、防衛省は昨年12月11日から海水混合施設の工事に着手し、現在掘削工事が進められていま

次に県立大学についてであります。
「佐賀県立大学(仮称)」にかかる具体化プログラムを進めるため1月23日、専門家チームのリーダーに立教大学経営学部長である山口和範教授が就任されました。県立大学基本構想をもとに、入学定員や求める機能など具体化プログラムがスタートいたしました。これから大学の根幹となるカリキュラムの内容、教員の規模、必要となる教室や設備に関するあり方の検討などを専門家チームとともに進めるとして、必要な予算を提案しています。

提案事項につきましては、地球規模の気候変動や国際社会の分断の危機、多様性、AIの進展など複雑さを増す世界情勢の中で、佐賀県においても様々な分野における人材不足をはじめ、物価高騰や脱炭素等の課題に直面しています。 佐賀県の令和6年度予算については、こうした時代背景にあっても佐賀県が唯一無二の地域として成長し続け、世界に誇れる佐賀づくりを一層進めていきたいとの思いで編成されています。

令和6年度の当初予算案の総額は歳入歳出とも一般会計5,205億5,600万円、特別会計約2,089億5,500万円となります。予算案の主な内容は、いよいよSAGA2024開催の年となり、7月下旬から「北部九州総体2024」や「パリオリンピック・パラリンピック」が開催されます。そして佐賀県がスポーツで盛り上がる年になります。また4月から6月にかけて全国障がい者スポーツ大会のリハーサル大会が開催されます。

全国の意欲ある農業の担い手が一堂に会しての全国農業担い手サミットが令和7年1月22日から2日間、SAGAアリーナで初めて開催されることも正式に決定しました。佐賀県の素晴らしい財産である農業の担い手と産地を次の世代へしっかりつないでいけるよう県をあげて取り組みましょう。

佐賀県議会議員 石井秀夫